それにしてもあの男、本当に天才脳外科医、いや天才心臓外科医だったんだ。 しかもよりによって、美奈三が知っている人間だったとは。 「そうだ!今度なんて言わないで、今行こう!波川総合病院ってここから歩いてもすぐだしさ。サプライズだよ。」 「彼、サプライズとか、嫌いだと思います。」 「いいから!ほら、支度して。」 「いま仕事中です。」 「怒られてもパパに言っておけば大丈夫!」 もしかして私、いま、窮地(きゅうち)に立たされてる?