美奈三はリクルートスーツを前面に売り出しているアパレル会社の社長令嬢だ。
幼い頃から制服のような服ばかりを親に着させられた反動で、ゴスロリファッションにハマったという。
そしてその若さで結婚相談所に通っている理由は、やはり親から決められた相手と結婚したくないからというもの。
美奈三は、結婚する気などまったくないのだ。
つまり私はハズレくじを引かされたのだ。
しかし美奈三の父親は我が社の大株主様であり、ぞんざいな面接は許されない。
「美奈三のことよりもさ。都ちゃんの彼氏、見せてくれるんだよね?」
美奈三は目を輝かせながら頬杖をつき、私をじっとみつめた。
「あんまり都ちゃんがうるさいこと言うから、前回の面接で美奈三、聞いたよね?そんなに偉そうに人の婚活を指導するなら、都ちゃんには当然結婚前提の彼氏くらいいるんだよねって。そしたら都ちゃん、こう答えたよね。私には天才脳外科医の彼氏がいるって。今度紹介してくれるって言ったよね?あれ、どうなった?」
「・・・・・・。」



