「さあ、ご飯食べよう。」


息子を促すと、二人分のご飯をよそった。


「ママー、僕スパゲティがいいな。」


「もう、またそんな事言う。今日はご飯なの。明日作ってあげるね。」

その時、また玄関のチャイムが鳴る。


「ママー、また誰かきた。」


「もう、今日はどういう日なの。」

箸を置き、玄関に向かう。


「はい。」


ドアを開けると、王子が立っていた。


「あの、マヨネーズありがとう。で、これ作ったんだ良かったら食べないかな?」

王子がくれたタッパーを開けるとマカロニサラダが入っていた。


「わーい、やったー!」


息子は私の手からタッパーをもぎ取るとパクパク食べ始める。


「あ、ありがとう。料理するんだー。こら、お礼言わなきゃだめでしょ?」


息子を見て思わず声をあげた。
王子は笑った。


「あはは、いいよ。たくさん食べなよ。昔バイトでマカロニサラダばっかり作らされたから、味にはちょっと自信あるんだ。」


へえ、ちょっとびっくり。以外だなーかっこ良すぎじゃない…。