在りし日の、きみの残像。




 僕は、きみが強いと思っていた。


 どこにいても、十分に戦える強さだと。


 けれどきみは、否定した。


 僕はきみのお陰で、広い見方ができるようになった。



 そして僕はきみに、名前を貰った。


 だから僕も、きみとの時間に名前をつけようと思った。


 らしくないと、きっときみは言う。

 けれど、ここで諦めたら駄目だとも、きみは思うだろう。


 つまりは、どちらでもいいわけだ。


 なら僕は、貪欲に、忘れない選択をしてみようと思う。




 だって―――きみは、ただの過去にするには、勿体ない。