家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 身軽になった彼も、しっかりベッドの上に上がる。

 明莉の肩に巳影の手が触れて、力を込められた。

 ドキドキしながら明莉は力を抜き、巳影の手が導くままに、ベッドに横たわった。

 ベッドのシーツや枕からは、巳影の持つ香りが感じられる。

 お日様のような優しい香りだ。

 明莉にとって、一番安心できる香りになった匂いである。

「明莉。きみを世界で一番大切にすると誓う」

 明莉の上へやってきた巳影は、明莉の頭の横に肘をつく。

 顔を寄せ、潜めた声でそう言った。

 ドキドキ跳ねていた明莉の心臓は、どきん、と強く反応する。

 プロポーズも、結婚も成立しておいて今さら、と思うものの、嬉しい気持ちは明莉の体にはっきりと反映された。

 頬が赤くなっただろう。