その後、巳影によって詳しい事情が話された。
巳影は両親の離婚の際、母方に引き取られたために、名字が変わっていた。
以前のその姓が『朝日奈』なのだという。
そして母が指摘した通り、明莉と同じ水瀬中学校に通っていた、同級生だった……。
明莉もまったく知らなかった事情である。
だって同じ中学校の同級生ということは、巳影のこれまでの態度も含めて、明らかに自分と無関係ではなかっただろう。
混乱しそうになった明莉の気持ちを慮ってか、巳影は同じく戸惑った顔をしている明莉の両親に深々と頭を下げた。
「申し訳ございません。ちょっと明莉さんと詳しく話をしたいので……。後ほど、改めて伺ってもよろしいでしょうか?」
そのように申し出た。
あとからでも「お見舞いに来たい」と言ってくれる巳影はやはり優しい人なのであったが、明莉はそれどころではなかった。
「本当にすまない、明莉。外で話そう」
次に巳影は明莉を見た。
言葉通りに、申し訳なさそうな顔で、入り口を指差す。
「……うん」
明莉はぼうっとするような心持ちで頷いた。
そして二人は病室と病院を出る。
病院近くのカフェに向かい、そこで話をすることにした。
巳影は両親の離婚の際、母方に引き取られたために、名字が変わっていた。
以前のその姓が『朝日奈』なのだという。
そして母が指摘した通り、明莉と同じ水瀬中学校に通っていた、同級生だった……。
明莉もまったく知らなかった事情である。
だって同じ中学校の同級生ということは、巳影のこれまでの態度も含めて、明らかに自分と無関係ではなかっただろう。
混乱しそうになった明莉の気持ちを慮ってか、巳影は同じく戸惑った顔をしている明莉の両親に深々と頭を下げた。
「申し訳ございません。ちょっと明莉さんと詳しく話をしたいので……。後ほど、改めて伺ってもよろしいでしょうか?」
そのように申し出た。
あとからでも「お見舞いに来たい」と言ってくれる巳影はやはり優しい人なのであったが、明莉はそれどころではなかった。
「本当にすまない、明莉。外で話そう」
次に巳影は明莉を見た。
言葉通りに、申し訳なさそうな顔で、入り口を指差す。
「……うん」
明莉はぼうっとするような心持ちで頷いた。
そして二人は病室と病院を出る。
病院近くのカフェに向かい、そこで話をすることにした。



