家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 失職、圭二との別れ、巳影との出会い、そして結婚……。

 話してみれば、客観的に見ても、どれもこれも怒涛の展開だ。

 美花には数ヵ月ぶりに会ったのだ。

 つまり今日、色々と報告したのだから、美花が知るはずもない。

 美花は中学時代からの友達で、『親友』といっても差し支えない間柄だ。

 長い黒髪が艶やかで、つり目がちながらも優しい眼差しを持つ美花とは、中学一年生で初めて出会って、すぐ気が合った。

 三年生のときだけは別のクラスになったものの、今でも事あるごとに連絡を取るほど仲が良い。

 明るい色合いを好む美花は、今日、鮮やかなスカイブルーのワンピースに、カーディガンを合わせたスタイルだ。

「え、そうだったんだ。ごめんね、失礼だったね」

 明莉の反応と説明で、美花は一気に申し訳なさそうな顔になった。

 優しい彼女らしい反応だ。

 明莉のほうがかえって慌ててしまう。

「あ、ううん、別に失礼じゃないよ。普通、そう考えると思うから」

 それでもっと詳しく話をした。