(完結)家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 明莉もすぐに頷いた。

 前夜に二人で打ち合わせていたことだ。

 きっと明莉の両親も、巳影の祖父母も早く来てくれるだろうから、そのとき話そうと決めたわけだ。

「ええ、ぜひ!」

 明莉の母が、一番に反応した。

 他の人たちも、口々に同じように答える。

「では。……泉谷 莉奈(りな)、と二人で命名しました」

 巳影が幸せいっぱいの表情で、大切そうに告げる。

 サイドテーブルに伏せていた紙を取り上げて、表を見せる。

 そこには発表した通りの名前が、漢字で書かれていた。

 産まれてきた子が女の子だったのは、昨日、すでに伝えていた。

 でも男女は産まれてきたときに知る予定だったので、名前は確定していなかった。

 よって、前もって男女両方の候補を挙げていた中から選ぶために、昨夜話し合ったのだ。

 そうして二人で決定した。