(完結)家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 美花もやわらかな笑みを浮かべて、頷いた。

「そうだと嬉しいな。明莉と巳影さんの赤ちゃんに会えるの、私も楽しみにしてるからね」

 それでもっと優しいことを言ってくれる。

 明莉の胸は、ほわっとあたたかくなった。

 美花からも……大切な親友からも望んでもらえるのは、より幸せなことだ。

「うん。産まれたら、すぐ連絡するね」

 だから小さく頷き返す。

 出産の日はきっと巳影と両親、巳影の祖父母などが病院へ駆けつけてくれるだろうが、その次に呼びたいのは美花だ。

 ずっと見守って、何度も助けてくれた彼女だから。

 大切な子どもを、見てほしい。

 そうして笑みを浮かべてもらえたら、もっと嬉しい。

 そしてそれはきっと、遠くない未来に現実となるのだ。