(完結)家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 花を観賞したあとは、ソファでお茶だ。

「お待たせ。熱いから、気を付けて」

 トレイに乗せて持ってきたお茶を、テーブルに並べる。

 美花は丁寧に「ありがとう」と言ってくれた。

 明莉が今日、淹れたのはルイボスティーだ。

 ティーカップからは、ほかほかと湯気が上がっている。

 お茶のお供は、美花が持ってきてくれたお菓子にした。

 明莉の好きな店の焼き菓子を、わざわざ買ってきてくれたのだ。

 サクサクの歯ごたえが美味しいクッキーや、ふんわりやわらかなマドレーヌなどを、和やかなおしゃべりと共に、楽しんだ。

「明莉、ちょっと早めだけど、これお祝いに……」

 お茶が一杯なくなる頃、美花が紙袋を取り上げて、明莉へ差し出した。

 よく見れば紙袋にはリボンが結んである。