実際、これまでの出来事で一番辛かったのは、当事者である明莉だろう。
でも彼女は気丈だった。
解決するまで泣くこともなく、倒れることもなく、起こった出来事に最後まで向き合った。
それは明莉の中に、確かな強さがあるからだ。
「そう……かな? 自分ではなにもできなかったのに……」
なのに明莉は気が引けている声で、そんなふうに言う。
巳影はもちろん否定した。
「なにかするだけが『頑張り』じゃない。無事でいるための行動を取ってくれた。それだって立派な『頑張り』だよ」
巳影が心からそう思って、言ったのは伝わったようだ。
明莉は安堵したように、深く息をつく。
もう少し体を寄せて、もっとしっかり抱きついてきた。
「ありがとう」
返事はそれだけだった。
でも彼女の安堵と嬉しさは、ちゃんと巳影に伝わった。
「明莉」
長く抱き合ったあと、巳影は明莉の肩に触れて、そっと押した。
明莉も体を少し引き、巳影を見つめてくる。
でも彼女は気丈だった。
解決するまで泣くこともなく、倒れることもなく、起こった出来事に最後まで向き合った。
それは明莉の中に、確かな強さがあるからだ。
「そう……かな? 自分ではなにもできなかったのに……」
なのに明莉は気が引けている声で、そんなふうに言う。
巳影はもちろん否定した。
「なにかするだけが『頑張り』じゃない。無事でいるための行動を取ってくれた。それだって立派な『頑張り』だよ」
巳影が心からそう思って、言ったのは伝わったようだ。
明莉は安堵したように、深く息をつく。
もう少し体を寄せて、もっとしっかり抱きついてきた。
「ありがとう」
返事はそれだけだった。
でも彼女の安堵と嬉しさは、ちゃんと巳影に伝わった。
「明莉」
長く抱き合ったあと、巳影は明莉の肩に触れて、そっと押した。
明莉も体を少し引き、巳影を見つめてくる。



