家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

「明莉に詳細を聞けば、もっとわかりやすくなるだろうな。明莉に相談して、一緒に法律事務所へ行くつもりだった」

 改めてとどめを刺された圭二は、どうやら力が抜けたらしい。

 がっくりと崩れ落ち、地面に膝をついた。

 そのとき、サイレンが聞こえてきた。

 巳影が振り向くと、パトカーが停まったところだ。

 どうやら巳影と圭二が話しているうちに、美花が通報したらしい。

 これですべて片がついた。

 駆け寄ってきた警官により、圭二は拘束された。

 すぐにパトカーへ連れていかれる。

 危険な存在がやっといなくなり、押し流されるようにすべてを聞くしかできずにいた明莉は、ようやく意識が体に戻ってきた。

「明莉!」

 そこで美花がカードキーをオートロックに当てて、ロックを解除した。

 玄関がやっと開く。

「美花……、ミカくん……」

 大きく開いた玄関で、ガラス越しではなく二人に向き合って、明莉の緊張は今度こそほどけた。

 体が震える。

 がくがくと震えて、膝からも力が抜けそうになった。