家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

『ああ。明莉、絶対に守ってみせるからな。一刻も早く帰る。約束する』

 巳影は最後にそう言ってくれた。

 決意のこもった言葉に、明莉は今度、心から安堵できた。

「ありがとう……!」

 それで電話は終わった。

 電話を切った明莉は、スマホ画面を見下ろす。

 心の中は、安心でいっぱいになっていた。

 そこでコンコン、とキッチンへ続くドアが鳴る。

「あ、はい!」

 返事をすると、美花が入ってきた。

 どうやら電話をしていたのを知って、気遣ってくれたようだ。

 もうメイクも髪もしっかり整った姿だ。

「巳影さんと話せた?」

 心配そうに聞いてくれる。

 だから明莉は笑みを浮かべた。

「うん! 明日、一番に帰ってくれるって」

 明莉の様子から、本当に明莉が安心できたと知ったのだろう。

 美花も安堵の表情になった。

「それなら良かった!」