家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

「仲の良さそうなご夫婦ですもの、きっとかわいいお子さんが生まれてきますよ!」

 そうして褒めて、優しいことまで言ってくれるから、巳影と明莉は顔を見合わせた。

 二人とも照れ笑いになってしまう。

「ありがとうございます」

 照れながら巳影がお礼を言った。

 彼女はもう上機嫌という様子で、紅茶の入った湯呑みに視線を向ける。

「こちらのお茶も、カフェインが入っておりませんからね。安心してご堪能くださいませ」

 気遣う内容まで言ってくれた。

 ノンカフェインだからと選んだ和紅茶だが、そう説明されればさらに嬉しい。

「お気遣い、ありがとうございます!」

 明莉が嬉しそうな様子でお礼を言う。

 足湯を楽しむひとときは、彼女の優しい言葉と気遣いで、もっとあたたかな時間になった。