家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています

 パートナーと情報が共有できるタイプを選んだので、巳影にも提案してみようと思う。

 彼ならきっと、「便利そうだな」「明莉と一緒に考えたい」と言ってくれるだろう。

 確信に近くそう思ってしまい、明莉は内心でちょっと照れた。

 そんな気持ちを抱えながら、まずは色々触ってみようと思い、スマホを弄っていたのだけど、そのときアプリ一覧の中で、あるものが目に留まった。

 それは毎月のバイオリズムを記録するアプリだ。

 主に生理や、それに伴う体調の変化が可視化できるもので、以前はよく使っていた。

 でもアイコンを見れば、しばらく触っていないことに気付いた。

 そしてその、『アプリを開いていない』という事実で明莉の頭に、あることが思い浮かんだ。

(生理の日、しばらくつけてない……)

 思い当たれば、ドキッとした。

 もちろん頭に浮かんだのは、女性として自然なことだ。

 だって記録していなかったのは、その間、生理がなかったからだ。

 ドキドキしながらアプリを開いて、記録をさかのぼる。