男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。


……なんで、私が?


『俺が、ここに……?』

声が揺れそうになったのを、必死で堪える。


先生は淡々と続けた。

担「空き部屋がここしかなかった。仕方ない」


疑いたくなるようなその言葉を、信じるしかなかった。



先生に案内されて中へ入ると、廊下は驚くほど綺麗だった。

ホテルみたいに静かで、足音が響く。



そして――

廊下の突き当たりの部屋の前で、先生が立ち止まった。


担「……ここだ」