男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。


『学ぶ機会を与えてくださった方々への感謝を忘れず、白鷺学園の名に恥じぬよう、精進します』

最後まで噛まずに言い切り、もう一度頭を下げた。


広い体育館に拍手が轟く。

その音が、雷のように響いた。


心臓が跳ねる。

シャツの袖をぎゅっと握って、身体が硬直しそうになるのを、必死で堪えた。



……大丈夫。

拍手は、怒鳴り声じゃない。



そう言い聞かせながら、私は壇上を降りた。