普通じゃ満たされない夜

タクヤに、全部は言えなかった。

でも。

「ごめん。ちゃんと向き合えなくなってた」

それだけは伝えた。

彼は静かに「そっか」と言った。

最後まで、優しかった。

帰り道、私は泣いた。

でも。

それでもいいと思った。

私は初めて、
“自分の気持ち”を裏切らなかった。