無自覚系お姫様、溺れるほどに愛され中

急いでお風呂をすませてさっぱり。
スマホを手にごろごろしたいところだけれどそうしたら二度と立ち上がれないのはわかっている。



眠くて眠くて時々ふらついて何回かおでこをぶつけてしまったけれど、どうにかクリアしてやっとリオ君を手に取りベッドに倒れ込んだ。


「ごめんね、碧葉家の方針で連れてはいけないんだ。でも私たちはずっと家族だよ」


ベッドのうえで丸くなりリオ君を抱きしめると涙があふれた。


他人からみればただのぬいぐるみでも私にとっては大事な宝物なのに、先方に古いものを持ち込むのは禁止なんだって。


一緒にいられるのがあと一年くらい?
こぼれた涙をリオ君が吸い込まないよう、顔を遠ざけて鼻をすすった。