伝えたいね、好きって。


目黒先輩は言葉を連ねた。

私には荷が重い。

アイドル王子様の彼女だなんて。


「目黒先輩は、遠目から見れるアイドルくらいで良いんです」

「へ?」

「だから、恋心はしまうことにしたんです。どうせ叶うことのない恋だから」

「叶うよ、俺が好きって言ってるんだから」

「でも実際そうじゃないんです。いざ言われても、現実味なくて…」

「キスしたら…信じてくれる?」

「そういうんではなくて…関係値が崩れるのが怖いんです」

「今まで関わったこと無かったんだから、崩れるものなんてないよ」


何か企んでるのかと思うくらい意地になっている目黒先輩。


「何で私にこだわるんですか?」

「好きな子と付き合いたい以外にある?架乃ちゃんが俺のこと見てたのと一緒で、俺だって目で追ってたんだよ?こないだ雨で困ってそうなのをいいことに、勇気出して声かけたんだよ」

「そう…ですか」


学校のアイドル、目黒楓雅先輩。

目で追われてたのは知らなかった。


「俺と、付き合ってほしい」

「…1週間、お試しでもいいですか」

「え?」

「決心つくまで、様子が見たいです。女の子達の反応とか」

「なるほどね、うん。分かったよ」


そして、目黒先輩との仮カップル生活が始まった。