伝えたいね、好きって。


何で私ってば、目黒先輩に塩対応なんだよぅ!

どう話せばいいか分からない!

きゃるんってタイプじゃないから…。


「俺の名前は?認知してくれてる?」

「目黒先輩…」

「下の名前は?」

「…楓雅、先輩」

「俺って有名人だね」


自覚ないのかな…。


「給食の唐揚げ、めっちゃ美味しいよねー」

「はい」

「献立表見て、よっしゃ!ってなるもん」

「そうですね」


あー!なんでこんな反応しかできないのー!


「…俺のこと、もしかして苦手?」

「そんなことないです!」


つい慌てて声を出した。

まるで好きって言ったようなもんじゃん。


「でも、俺のこと興味あんまり無さそうというか…近寄って来ないし」


取り巻きの女の子達が特殊なだけです。

とは言えなかった。


「目黒先輩は、アイドルなんです」

「へ?」

「いつも周りにいる女の子達は、アリーナ席で目黒先輩を見れる特別な存在。他の私含めた普通の女の子達は、2階席から遠目で眺めるしかできないんですよ」

「架乃ちゃんもアリーナ席来ればいいじゃん。俺のこと嫌いじゃないなら。むしろ来てよ」