「え?ユキ一体どうし___
「あ、ちょっとユキさん!接触は禁止です!」
至近距離でレオくんを見つめているのもほんの数秒、すぐにチェキスタさんによって剥がされてしまった。
「あっ……ご、ごめんなさいっ!」
ずっと近くに居て____
そう思って、気づけばレオくんに駆け寄っていた。
反射的に謝罪の言葉が出てしまったけど…
本当はもうちょっと、手を握っていたかった。
でも同時に、非常に驚いた表情を浮かべたレオくんを思い出す。
あ…で、でも、わたしなんかに触られて、嫌だよね。
今度は本当に、剥がしてくれてありがとうとチェキスタさんに感謝した。
ど、どうしよう…怖くてレオくんの方、向けない…
ちゃんと「来てくれてありがとう!」って言えばよかったのに…どうして自分から行動してしまったんだろう。
いつも思うんだ。
レオくんを前にすると、わたしがわたしじゃなくなるみたい。
1人思考をぐるぐる悩ませていると、レオくんが言葉を発した。
「…うれしいね」
「……え?」
ちらりとレオくんへ視線をうつすと、レオくんの耳が少しだけ赤くなっている事がわかった。
「…ずっと好きで追いかけてたアイドルからのファンサ、うれしい」
え…ど、どういう事…?
