ギャップ萌え幼なじみは私を独占したい

―幼なじみの冬野 竜(とうの りゅう)が夜遊びで補導されたらしい。

幼なじみと言っても腐れ縁的なやつだ。

私—澄本 日向(すみもと ひなた)、中学2年生—は、中学に入ってから素行がすごく荒れ始めた彼を、自然と遠ざけるようになった……はずだった。


「ねえ来たよ。冬野くんの彼女」
「あんなんでよく付き合えたものよ」


教室に入ればこんな声が聞こえてくるのだ。

…なぜか、私と竜が付き合っているという噂が流れている。


ちなみに竜はかなりモテる。悔しいほどに。


「日向おはよ〜!ねえ、昨日冬野くんとデート行った?」

…ついでに、友達からもからかわれるのだ。

「そもそも付き合ってないし」

と訂正するも、そんなことで噂が止まるなら苦労しない。


「へええ〜。じゃ、デート行ったら教えてね〜」

ばいばーい、と友達は去っていく。


ふうう……まあ、人の噂も75日と言うし、それまで我慢するかあ…。