天使と悪魔の恋煩い

杏耶くんと再会してから二日。水曜日、つまり私の当番の日。

保健室には、我が物顔でくつろぐ杏耶くんがいた。


うん。どうして?

「きょきょきょ、杏耶くん???」

私に気づいた杏耶くんは、片手をあげ、どうもと微笑んだ。

どうもじゃない。どうもじゃないよ。

「え??なんでいるの?一昨日話したとき、すごい納得した顔してましたよね??」

はてなマークが止まらない私を、杏耶くんは得意げに見てきた。

「別に合法的に入ってきただけですよ」

そう言って杏耶くんが掲げたのは、保健委員の生徒が仕事中に首にかけるカードだ。

ということは。

「そうです。俺、保健委員会に入ることになりましたー!」

はは。素敵な笑顔だね。

確かに保健委員会に所属している生徒なら、保健室の出入りが許されている。

ていうか、そこまでするか。

引き気味の私に嬉しいでしょと言わんばかりの笑顔を向ける杏耶くんに苦笑した。