――どっちがいいのか。
わからない。
蓮は、変わろうとしてる。
でも、怖い。
湊は、壊さないって言う。
でも、何かが違う。
「……わかんない」
放課後。
ひとりで屋上にいた。
考えれば考えるほど。
苦しくなる。
「沙奈」
声。
振り向くと。
湊。
「……またひとり?」
「……はい」
「そろそろ決めた?」
近づいてくる。
「どっち選ぶか」
「……」
言えない。
「怖い?」
「……はい」
「大丈夫」
優しく言う。
「俺なら傷つけない」
その言葉。
安心する。
でも。
――ドキドキしない。
「……」
その違和感に。
気づいてしまう。
「ねえ、沙奈」
手が伸びる。
「そろそろさ」
「俺にしなよ」
その瞬間。
「……無理です」
自然に、出た言葉。
「……え」
「……ごめんなさい」
心臓が、うるさい。
「私」
「安心したいわけじゃない」
「……」
「怖くてもいいから」
「ちゃんと、好きな方を選びたい」
その言葉に。
湊の表情が、変わる。
「……そっか」
少しだけ、笑う。
「やっぱり蓮なんだ」
「……」
否定できない。
「最初からそうだと思ってた」
静かに言う。
「でもさ」
一歩、近づく。
「それ、絶対後悔するよ」
その言葉に。
少しだけ、怖くなる。
でも。
「……それでもいいです」
はっきり言う。
――そのとき。
「沙奈!!」
声が響く。
振り向くと。
蓮。
息を切らして。
走ってきた。
「……何してんだよ」
強い声。
でも。
どこか、焦ってる。
「……選んでただけ」
湊が言う。
「結果は?」
静寂。
そして。
私は。
ゆっくり。
蓮の方へ、歩いた。
それだけで。
答えは、十分だった。
わからない。
蓮は、変わろうとしてる。
でも、怖い。
湊は、壊さないって言う。
でも、何かが違う。
「……わかんない」
放課後。
ひとりで屋上にいた。
考えれば考えるほど。
苦しくなる。
「沙奈」
声。
振り向くと。
湊。
「……またひとり?」
「……はい」
「そろそろ決めた?」
近づいてくる。
「どっち選ぶか」
「……」
言えない。
「怖い?」
「……はい」
「大丈夫」
優しく言う。
「俺なら傷つけない」
その言葉。
安心する。
でも。
――ドキドキしない。
「……」
その違和感に。
気づいてしまう。
「ねえ、沙奈」
手が伸びる。
「そろそろさ」
「俺にしなよ」
その瞬間。
「……無理です」
自然に、出た言葉。
「……え」
「……ごめんなさい」
心臓が、うるさい。
「私」
「安心したいわけじゃない」
「……」
「怖くてもいいから」
「ちゃんと、好きな方を選びたい」
その言葉に。
湊の表情が、変わる。
「……そっか」
少しだけ、笑う。
「やっぱり蓮なんだ」
「……」
否定できない。
「最初からそうだと思ってた」
静かに言う。
「でもさ」
一歩、近づく。
「それ、絶対後悔するよ」
その言葉に。
少しだけ、怖くなる。
でも。
「……それでもいいです」
はっきり言う。
――そのとき。
「沙奈!!」
声が響く。
振り向くと。
蓮。
息を切らして。
走ってきた。
「……何してんだよ」
強い声。
でも。
どこか、焦ってる。
「……選んでただけ」
湊が言う。
「結果は?」
静寂。
そして。
私は。
ゆっくり。
蓮の方へ、歩いた。
それだけで。
答えは、十分だった。



