朝倉くんが言い終えたところで、ちょうど東さんが話し合い終了だと伝えてきた。
*
自己紹介をし合った日から一週間が経った。
コンテストに向けて、私たちのチームは朝から晩までデザインを考えるところから始めていた。
「“初恋”といえば、やっぱり甘酸っぱくて可愛い印象が強いと思うの。でも、それはみんなも同じだと思うから、優勝するためには一捻りがほしいよねー。でもその一捻りが難しいんだよ!」
今日はゆるく巻いた髪の毛を下ろしていた神谷さんが、カフェオレの缶を片手に机に両腕を伸ばして項垂れていた。
午後九時を過ぎたからか社内に残っているのは私たちくらいで、共同スペースにある丸い机を五人で囲みながら案出しの作戦会議をしていた。
「菖蒲、何か撮った写真ないの?」
ガバッと体を起こした神谷さんが、隅っこで黙々と夜ご飯のつもりなのかコンビニのおにぎりを頬張っていた菖蒲くんに顔を向けた。
菖蒲くんは無言でおにぎりを食べ続けながら、傍らに置いていたカバンの中から封筒を取り出すと神谷さんに差し出した。
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自己紹介をし合った日から一週間が経った。
コンテストに向けて、私たちのチームは朝から晩までデザインを考えるところから始めていた。
「“初恋”といえば、やっぱり甘酸っぱくて可愛い印象が強いと思うの。でも、それはみんなも同じだと思うから、優勝するためには一捻りがほしいよねー。でもその一捻りが難しいんだよ!」
今日はゆるく巻いた髪の毛を下ろしていた神谷さんが、カフェオレの缶を片手に机に両腕を伸ばして項垂れていた。
午後九時を過ぎたからか社内に残っているのは私たちくらいで、共同スペースにある丸い机を五人で囲みながら案出しの作戦会議をしていた。
「菖蒲、何か撮った写真ないの?」
ガバッと体を起こした神谷さんが、隅っこで黙々と夜ご飯のつもりなのかコンビニのおにぎりを頬張っていた菖蒲くんに顔を向けた。
菖蒲くんは無言でおにぎりを食べ続けながら、傍らに置いていたカバンの中から封筒を取り出すと神谷さんに差し出した。

