初恋が終わらないのは、菖蒲くんのせい

「じゃーん、私たちの考える“初恋”、真帆と一緒に考えてデザインを作ってみたの」


今日は会社ではなく、駅前のファミレスにみんなで集まることになっていた。

一番最後にやってきた神谷さんが席に腰掛けると、鞄から一枚のポスターを取り出して机の上に広げた。

ペットボトルから吹き出した炭酸水がはじけ、様々な色の泡が光り輝いているシンプルだけど、見ていて爽快な気持ちになるポスターだった。


「やっぱり初恋って、甘酸っぱくてときめきを感じる青春を思い出す言葉じゃん?だから一目見て青春ってわかるポスターにしてみたの。昨日あの後二人で話して、真帆がタブレット端末で作ってくれたやつを印刷したんだ」