光王子と月夜のシンデレラ

硬めのベッドの感触で目が覚めた。
いつもと違う天井に窓。

「ここは……」
「おはよう。目覚めたかしら」
「先生……」

恐らく、ここは学校の保健室だ。目の前には保健の先生。

「どういう……」
「ごめんね、何も言えないの。ただ……これを見て」

手渡されたのは私のタブレット。
開いてみると、連絡事項が届いていた。

「特待生試験を開始します」

……来た!
まさか今日とは……今宮くんにも来ているのかな。

「試験は個人戦です」
「試験内容:①パーティー中に間違えを3つ見つけよ。②パーティー会場で愛する人に正体がバレるな」
「ただし、試験を受けていることは誰にも悟られてはならない。試験内容の共有も不可。 以上」


……どういうことだろう。

愛する人……は誰のことを指しているのだろう。

仮に……仮に愛する人が今宮くんだとして、今宮くんも試験を受けている。
今宮くんの試験内容は?②の部分はどうなっているかな?

可能性の1つとして……私と対になっていて、「正体を暴け」の可能性だって十分にある。
自分の試験とはいえ、迂闊なことはできない。今宮くんの足を引っ張ってはダメだ。

そもそも3つ間違えを見つけてどうするのだろう?どこに報告するのだろう?


……考えてもしょうがない。始まってみないとわからない。


とりあえず、行こう。