お客さんもたくさん来てくれて、順調に進んでいた午後。
もうすぐ文化祭もおしまい、という時に事件は起こった。
「あれ!映像が……」
「止まっちゃったよー?どういうことー?」
それぞれのエリアで流していたプロジェクションマッピングの映像がつかなくなってしまった。
お客さんやクラスのみんながざわついている。
「ちょっと待って、原因探るから」
思いつめた顔の松永くんが、必死にパソコンをたたいてくれている。
松永くんのせいじゃないのに、そんな顔しないでほしい……
「ブレーカー……学校のが落ちてる」
「学校のが!?」
「うん、だからどうしようもないかも。予備電源とかもさすがに用意してないし」
停電……カーテンを閉め切って暗い中でやっているから、気づかなかった。
とりあえずカーテンを開けて自然光を入れる。
室内は明るくなったけれど……ただのカフェになってしまった。
どうしよう……せっかくのお客さんをガッカリさせちゃう。
誰が悪いわけではないからこそ、悔しい。
そう思っていたら突然、今宮くんがフロアの中央に立った。
「停電で映像が流れない間、マジックをご覧いただけますか?」
「え、どういうこと?」
「那都くんがマジック?そんな予定あったっけ?」
どよめきが上がる中、今宮くんはトランプを器用に操り始めた。
カードマジック、お客さんの持っていたものがなくなって移動しているマジック、と次々に披露してくれた。
きっとつい最近練習始めたんだと思うけれど、全くそんな風には見えない滑らかな動き。
すごい、すごいよ今宮くん……!
何より……みんなの前で披露してくれるなんて……
今宮くんの変化が嬉しくて、泣きそうになる。
スピーカーの前を見ると、新菜ちゃんが電子ピアノでマジックの時によく聞く音楽を弾いてくれている。
みんな……ありがとう。
「さーて最後のマジックです。そこの探検家のお姉さん……」
「えっ……わ、私!?」
もうすぐ文化祭もおしまい、という時に事件は起こった。
「あれ!映像が……」
「止まっちゃったよー?どういうことー?」
それぞれのエリアで流していたプロジェクションマッピングの映像がつかなくなってしまった。
お客さんやクラスのみんながざわついている。
「ちょっと待って、原因探るから」
思いつめた顔の松永くんが、必死にパソコンをたたいてくれている。
松永くんのせいじゃないのに、そんな顔しないでほしい……
「ブレーカー……学校のが落ちてる」
「学校のが!?」
「うん、だからどうしようもないかも。予備電源とかもさすがに用意してないし」
停電……カーテンを閉め切って暗い中でやっているから、気づかなかった。
とりあえずカーテンを開けて自然光を入れる。
室内は明るくなったけれど……ただのカフェになってしまった。
どうしよう……せっかくのお客さんをガッカリさせちゃう。
誰が悪いわけではないからこそ、悔しい。
そう思っていたら突然、今宮くんがフロアの中央に立った。
「停電で映像が流れない間、マジックをご覧いただけますか?」
「え、どういうこと?」
「那都くんがマジック?そんな予定あったっけ?」
どよめきが上がる中、今宮くんはトランプを器用に操り始めた。
カードマジック、お客さんの持っていたものがなくなって移動しているマジック、と次々に披露してくれた。
きっとつい最近練習始めたんだと思うけれど、全くそんな風には見えない滑らかな動き。
すごい、すごいよ今宮くん……!
何より……みんなの前で披露してくれるなんて……
今宮くんの変化が嬉しくて、泣きそうになる。
スピーカーの前を見ると、新菜ちゃんが電子ピアノでマジックの時によく聞く音楽を弾いてくれている。
みんな……ありがとう。
「さーて最後のマジックです。そこの探検家のお姉さん……」
「えっ……わ、私!?」

