新菜ちゃんには申し訳ないけれど、手を振り解き、入ってきた人を捕えるために前に出る。
「あっバカッ……」
あれ……後ろから今宮くんの声が聞こえたような。
けれど、今はこの入ってきた人に集中しなきゃ。
さっと片腕を掴み脇に私の体を入れ、捻るように背中へ持っていく。
「……待って!それ鈴木先生かも!」
「え?」
新菜ちゃんの声が聞こえたと思ったと同時に、私が捕えていた人からも声が聞こえてくる。
「ギブギブ……!」
ちょうど月明かりが姿を現したようで、再び室内を照らす。
私が捕えた人の顔が映し出されて、慌てて手を離す。
「佐倉か……強いな」
「せ、先生!?す、すみません!!」
驚きと申し訳なさとで混乱して、足が震えてきた私を、後ろから今宮くんが支えてくれる。
前を見ると、反対側に新菜ちゃんと成沢くんと松永くんがいた。
やっぱり……私の前にいたのは今宮くんだったんだ……
「いやぁ悪い悪い!驚かせようと思ったら、逆に驚かされちゃったなぁ」
「先生……」
「怖がらせ過ぎたな、すまん」
「他の班にもこんなことしてたんですか」
「いや、君らだけだよ。この絵を見抜いたからね」
そう言って先生は室内の明かりをつけ、正面の絵を指さした。
「遊び心でな、誰か気づくかなと偽物にすり替えたんだ。さすがだな今宮」
「いえ……」
「クエスト扱いにしてポイント付与しておくから。まあ一応……班全員な」
「や、やったー!」
「今宮!ありがとう!」
「あ、ああ……」
みんなにお礼を言われ、少し照れているような今宮くんの表情。
ふふっやっぱりすごいよね、今宮くんは。
「あれ、もう1人……」
「そういえば」
成沢くんいわく、2人いるってことだったので、もう1人はと思いみんなで入り口の方を振り向くと……
……!
さっきの電気ネズミの田中先生が立っていた。
「……怖すぎるだろ」
「ははっ……さあ、戻ろうか。先生たちは先に行ってるから、君たちもすぐに来なさい」
「はい」
外へ向かう先生たちの足音の響きが小さくなっていく。
「さて、俺たちも戻るか」
成沢くんの声にならうように、みんなで入り口へ向かおうとした時、新菜ちゃんはその場でしゃがみ込んだままだった。
「大丈夫?どうしたの?」
「あ……あれ……誰……」
「え?」
「あれ……電気ネズミ……田中先生じゃない……誰?」
「あっバカッ……」
あれ……後ろから今宮くんの声が聞こえたような。
けれど、今はこの入ってきた人に集中しなきゃ。
さっと片腕を掴み脇に私の体を入れ、捻るように背中へ持っていく。
「……待って!それ鈴木先生かも!」
「え?」
新菜ちゃんの声が聞こえたと思ったと同時に、私が捕えていた人からも声が聞こえてくる。
「ギブギブ……!」
ちょうど月明かりが姿を現したようで、再び室内を照らす。
私が捕えた人の顔が映し出されて、慌てて手を離す。
「佐倉か……強いな」
「せ、先生!?す、すみません!!」
驚きと申し訳なさとで混乱して、足が震えてきた私を、後ろから今宮くんが支えてくれる。
前を見ると、反対側に新菜ちゃんと成沢くんと松永くんがいた。
やっぱり……私の前にいたのは今宮くんだったんだ……
「いやぁ悪い悪い!驚かせようと思ったら、逆に驚かされちゃったなぁ」
「先生……」
「怖がらせ過ぎたな、すまん」
「他の班にもこんなことしてたんですか」
「いや、君らだけだよ。この絵を見抜いたからね」
そう言って先生は室内の明かりをつけ、正面の絵を指さした。
「遊び心でな、誰か気づくかなと偽物にすり替えたんだ。さすがだな今宮」
「いえ……」
「クエスト扱いにしてポイント付与しておくから。まあ一応……班全員な」
「や、やったー!」
「今宮!ありがとう!」
「あ、ああ……」
みんなにお礼を言われ、少し照れているような今宮くんの表情。
ふふっやっぱりすごいよね、今宮くんは。
「あれ、もう1人……」
「そういえば」
成沢くんいわく、2人いるってことだったので、もう1人はと思いみんなで入り口の方を振り向くと……
……!
さっきの電気ネズミの田中先生が立っていた。
「……怖すぎるだろ」
「ははっ……さあ、戻ろうか。先生たちは先に行ってるから、君たちもすぐに来なさい」
「はい」
外へ向かう先生たちの足音の響きが小さくなっていく。
「さて、俺たちも戻るか」
成沢くんの声にならうように、みんなで入り口へ向かおうとした時、新菜ちゃんはその場でしゃがみ込んだままだった。
「大丈夫?どうしたの?」
「あ……あれ……誰……」
「え?」
「あれ……電気ネズミ……田中先生じゃない……誰?」

