兄のアイドルグループの自分の推しを推していたらその推しに溺愛された

いつもと違う部屋で目が覚める。

春の匂いがして窓からは桜が見える。

制服に着替えて階段を降りた先のリビングに行く。

リビングのドアを開ければそこには人気アイドルグループfireworksの穂高咲君(ほだかさき)がいる。

「おはよー」

なんて眠そうな声でかえす。

「遅いよ」

なんて言われて

今日は入学式

この春から私も高校生になる。

そしてこの春から兄との同居が始まった。

何故ならー
私が通う高校は城山高校なのである。実家から行くと遠く兄の家から行くと近いのである。

私はそのことを親に話したら

「健全な兄だから大丈夫しょっ!」

なんて軽いノリで返された。

兄にもこのことを話したら

「まぁいいけど」

なんてトントン拍子に進んでったからだ。

そんな事を考えていたら肩の後ろからお兄ちゃんが出てきた。

「もうこのままじゃ遅刻だから学校まで連れてくね。」

え?

一瞬戸惑ったが兄がリュックサックを隣に置き

「早く行くぞ」

「うっうん」

なんて相槌を返した後にきづいた。

バレたらやばい!そう思って

「タクシーで行くよ!」

なんて言ってもお構い無しに帽子を被りサングラスをして

「いい金がかかる」

とか言って兄の車に乗せられた。

バレたら人生終了しちゃうぐらいなのに〜!!

とか思ってたらLINEがピコンピコンと鳴った

「ねぇお兄ちゃんお母さんたち来れないらしいよ。38°の熱で」

「なら俺が行く」

「えっバレたら妹の人生終了するけどいいの?」

「終了なんかしない」

「でもさー」

「いいから俺が行く」

ため息をついて

「分かったよ〜」

と返した。

城山高校の門の近くには桜が満開で、入学式と書かれた立看板が飾られている。

ドアを開けて校門の前に立つ。

兄も降りてきた。

「写真撮ってやるよ」

なんて言ってパシャパシャスマホで撮ってくれた。

下駄箱の方に行き自分のクラスを確認する。

2組の表を見たら24番のところに穂高舞と書かれている。

トンと肩を叩かれ後ろを向くと長い髪を後ろで1つ結びしていてちゃんとした子オーラを出している桜がいた

「おっはよー」

「あっ桜。おはよう」

「桜は何組なの?」

「舞と同じ2組だったんだー」

「そういえばなんだけどアレって舞のお兄ちゃん?」

げっ

めんどくさいことにはなって欲しくない。

「そうだけど……」

「挨拶しに行ってもいい?」

「ダメ……」

「ちえっ」

教室に入り話を聞かされて、そのまま体育館で入学式あっという間に終わり、新しくできたfireworksのファンの友達の加藤香里ちゃん(かとう かおり)とお喋りしてい
た。

「帰るぞっ」

お兄ちゃんだ。

「じゃあね」

と会話を終わらせ急いで帰宅した。

「てゆーか何俺の母校に通ってるんだよ」

「ファンなのでそりゃね!」