空から落ちてきたその星は、すべてを照らすほどに強く輝いていた。
ミナは息をのむ。
「……きれい」
でも、レイは違った。
その光を見た瞬間、はっきりと理解してしまった。
「……これが、答えだ」
「レイ?」
黒いマントの男が笑う。
「それが“願いの核”か。渡してもらうぞ」
男が手を伸ばした、そのとき――
レイはミナの前に立った。
「触るな」
声は静かだったけど、強かった。
「君の願いは、もう完成してる」
「え……?」
ミナは何も分からないまま、ただレイを見つめる。
レイは振り返った。
その表情は、どこか穏やかで――少しだけ寂しそうで。
「ミナ」
「なに……?」
「君の願い、“大切な人を守れるようになりたい”……叶うよ」
その瞬間、ミナの手の中にあった星が、強く共鳴した。
光があふれる。
まぶしくて、目を開けていられないほどに。
「待って……レイ、なんかおかしいよ……」
ミナは必死に手を伸ばす。
でも、届かない。
光が、レイの体を包み込んでいく。
「レイ!!」
叫びが、夜に溶ける。
⸻
光の中で、レイは最後に微笑んだ。
「ありがとう、ミナ」
その一言だけを残して――
彼の姿は、消えた。
⸻
気づいたとき。
森には静けさだけが残っていた。
黒いマントの男も、いつの間にか消えていた。
そして――
ミナの手の中には、小さな星がひとつ。
優しく、あたたかく光っていた。
まるで――
誰かの心みたいに。
⸻
それから数ヶ月後。
ミナは、また星拾いを続けていた。
前と同じように。
でも、少しだけ違っていた。
「……今日も、きれいだね」
空を見上げる。
あの夜と同じ星空。
だけど、隣にいたはずの人はいない。
それでもミナは、ちゃんと前を向いていた。
レイがくれた願いが、今も胸の中で光っているから。
⸻
ある夜。
ひとつの星が、静かに落ちてきた。
ミナはそれを拾い上げる。
いつも通り――のはずだった。
でも、その星は少しだけ違っていた。
手の中で、かすかに温度が変わる。
そして――
小さな声がした気がした。
「……ミナ」
ミナは目を見開く。
でも、周りには誰もいない。
ただ、星がやさしく光っているだけ。
「……気のせい、だよね」
そう言いながらも、
ミナはその星を、ぎゅっと握りしめた。
⸻
完全に消えたわけじゃない。
でも、もう触れられない。
もう戻らない時間。
それでも確かにあった想い。
⸻
恋は、叶った瞬間に終わるものもある。
でも――
消えたあとも、ずっと残り続ける光がある。
⸻
ミナは今日も、星を拾う。
あの夜の続きを、胸に抱えながら。
ミナは息をのむ。
「……きれい」
でも、レイは違った。
その光を見た瞬間、はっきりと理解してしまった。
「……これが、答えだ」
「レイ?」
黒いマントの男が笑う。
「それが“願いの核”か。渡してもらうぞ」
男が手を伸ばした、そのとき――
レイはミナの前に立った。
「触るな」
声は静かだったけど、強かった。
「君の願いは、もう完成してる」
「え……?」
ミナは何も分からないまま、ただレイを見つめる。
レイは振り返った。
その表情は、どこか穏やかで――少しだけ寂しそうで。
「ミナ」
「なに……?」
「君の願い、“大切な人を守れるようになりたい”……叶うよ」
その瞬間、ミナの手の中にあった星が、強く共鳴した。
光があふれる。
まぶしくて、目を開けていられないほどに。
「待って……レイ、なんかおかしいよ……」
ミナは必死に手を伸ばす。
でも、届かない。
光が、レイの体を包み込んでいく。
「レイ!!」
叫びが、夜に溶ける。
⸻
光の中で、レイは最後に微笑んだ。
「ありがとう、ミナ」
その一言だけを残して――
彼の姿は、消えた。
⸻
気づいたとき。
森には静けさだけが残っていた。
黒いマントの男も、いつの間にか消えていた。
そして――
ミナの手の中には、小さな星がひとつ。
優しく、あたたかく光っていた。
まるで――
誰かの心みたいに。
⸻
それから数ヶ月後。
ミナは、また星拾いを続けていた。
前と同じように。
でも、少しだけ違っていた。
「……今日も、きれいだね」
空を見上げる。
あの夜と同じ星空。
だけど、隣にいたはずの人はいない。
それでもミナは、ちゃんと前を向いていた。
レイがくれた願いが、今も胸の中で光っているから。
⸻
ある夜。
ひとつの星が、静かに落ちてきた。
ミナはそれを拾い上げる。
いつも通り――のはずだった。
でも、その星は少しだけ違っていた。
手の中で、かすかに温度が変わる。
そして――
小さな声がした気がした。
「……ミナ」
ミナは目を見開く。
でも、周りには誰もいない。
ただ、星がやさしく光っているだけ。
「……気のせい、だよね」
そう言いながらも、
ミナはその星を、ぎゅっと握りしめた。
⸻
完全に消えたわけじゃない。
でも、もう触れられない。
もう戻らない時間。
それでも確かにあった想い。
⸻
恋は、叶った瞬間に終わるものもある。
でも――
消えたあとも、ずっと残り続ける光がある。
⸻
ミナは今日も、星を拾う。
あの夜の続きを、胸に抱えながら。
