これは果たして恋なのか。

“あ、でも、それとね。向こうにもお子さんがいるの。女の子でね、雛菊ちゃんていうんだって。
 蒼と同い年よ。五月生まれだから、雛菊ちゃんがおねえちゃんだね。”

…え、お姉ちゃん??ぼくに?きょうだいができる?
混乱している俺に、母は続けた。

“今度会ってみましょうよ、二人と。大丈夫、誠さんはとっても良い人だし、雛菊ちゃんもとっても優しいって聞いてるの。だから、ね?”

そんなこんなで誠さんの家におじゃますることになった俺が実際に行って驚いたこと、まず一つ。

家がでかい。
 俺と母が当時住んでいたのはボロいアパートだったから、初めて見た時はその経済格差に愕然とした。なんかでっかい犬飼ってそう。

そして二つ目。碧さんが想像以上に良い人だった。
 酒やタバコの匂いはしないし、殴ったり蹴ったりもしなさそう。俺を嬉しそうに出迎えて、何より母さんのことを本当に大事にしていた。これは文句のつけようがない。

そして肝心な”雛菊”ちゃんはというと。