あれから、リカコからの連絡はなく月曜日になった。
学校に行くのはすごく気まずかったけど……そういえば、ロケで一週間くらい学校を休むと言っていたから、登校していなかった。
安心したと同時に、仲直りのきっかけがつかめなくなってしまった。顔を合わせたら、なんとなく、仲直りできるかと思った。でも一週間も空いたらそれもむずかしそう。
仲直りって、時間がたてばたつほど、やりにくくなるよね?
ひとりでとぼとぼと、通学路を歩いて家に帰る。
リカコにほんとうのこと、言えばよかった?
信じてくれなかったとしても、リカコを傷つけるより、私がヘンって思われたほうがマシだったかもしれない。
でも、赤染くんと会ってほしくないっていう、自分勝手な気持ちはやっぱり、知られたくなかった。これだけは、どうしても……。
答えが出ないまま、家につく。
「ただいま~」
今日も、親は家にいなかった。冷蔵庫を見ると、トマトで煮込んだロールキャベツが作り置きされている。
大好物だけど、でも、ひとりで食べてもおいしくないよ。
学校でもひとり、家でもひとり。
泣きたくなっちゃう。
たすけて、赤染くん……。
部屋に戻ったら、また赤染くんがこっちの物語の中に来ているかもしれない。私はちょっと……いや、かなり期待して、自分の部屋をノックして入った。
そっとドアを開けてみるけど……だれもいない。
あの日から一週間はたった。未だに来てくれないってことは……もう、一生会えないんじゃないかなって、思うんだけど……。
「そうだよね。一週間も会わなかったらもう忘れちゃうよね」
心の中にとどめておけなくて、思いが全部口から出る。
「あ、もしかして、もう本を開いても物語の中に行けないのかな? あーあ、カラリスのライブ見たかったな!」
私は本棚から『カラリス☆ステージ!』の六巻を手に取る。
表紙のイラストは、一巻ぶりに赤染くんがセンターの表紙。二巻から五巻は、それぞれ別のメンバーがフィーチャーされてセンターに立っていたから。
赤染くんがまた表紙になった六巻は、思い入れが強い。
「やっぱり、赤染くんはセンターが似合う」
これまで通り、『カラリス☆ステージ!』を読むだけの生活に戻るだけ。本を読んで本の世界に没頭すればいいだけ。
六巻は、赤染くんがメンバーとケンカしてしまう話。
やりたい音楽の違い。表現したいダンスの違い。アイドルとして音楽以外の分野にも挑戦すべきか。メンバー間でなかなか意見がまとまらなかった。
「意見をぶつけ合って、仲直りして、アイドルとしてよりまとまったときは感動して泣いたな」
私は、リカコと仲直りできるのかな? 自信がないよ……。
私は表紙をそっとなでる。
内容はぜんぶ覚えている。でも、また読みたい。
読めばきっと、元気になる、はず。
「ほんとうに向こうの世界に行けなくなったか、確認しておこう」
また『カラリス☆ステージ!』の物語の中に行けたら……。赤染くんの気持ちを確認するのは怖い、でも、はっきりせずもやもやし続けるのも、怖い。
迷惑そうにされたら、きちんとお別れする。そうすれば、もう本を開いても物語の中に行かなくてすむかもしれないし。
「そしたら、好きなだけ本が読めるもん! もとの生活に戻るだけだもん!」
私はヤケになりつつ、『カラリス☆ステージ!』を開いた。
学校に行くのはすごく気まずかったけど……そういえば、ロケで一週間くらい学校を休むと言っていたから、登校していなかった。
安心したと同時に、仲直りのきっかけがつかめなくなってしまった。顔を合わせたら、なんとなく、仲直りできるかと思った。でも一週間も空いたらそれもむずかしそう。
仲直りって、時間がたてばたつほど、やりにくくなるよね?
ひとりでとぼとぼと、通学路を歩いて家に帰る。
リカコにほんとうのこと、言えばよかった?
信じてくれなかったとしても、リカコを傷つけるより、私がヘンって思われたほうがマシだったかもしれない。
でも、赤染くんと会ってほしくないっていう、自分勝手な気持ちはやっぱり、知られたくなかった。これだけは、どうしても……。
答えが出ないまま、家につく。
「ただいま~」
今日も、親は家にいなかった。冷蔵庫を見ると、トマトで煮込んだロールキャベツが作り置きされている。
大好物だけど、でも、ひとりで食べてもおいしくないよ。
学校でもひとり、家でもひとり。
泣きたくなっちゃう。
たすけて、赤染くん……。
部屋に戻ったら、また赤染くんがこっちの物語の中に来ているかもしれない。私はちょっと……いや、かなり期待して、自分の部屋をノックして入った。
そっとドアを開けてみるけど……だれもいない。
あの日から一週間はたった。未だに来てくれないってことは……もう、一生会えないんじゃないかなって、思うんだけど……。
「そうだよね。一週間も会わなかったらもう忘れちゃうよね」
心の中にとどめておけなくて、思いが全部口から出る。
「あ、もしかして、もう本を開いても物語の中に行けないのかな? あーあ、カラリスのライブ見たかったな!」
私は本棚から『カラリス☆ステージ!』の六巻を手に取る。
表紙のイラストは、一巻ぶりに赤染くんがセンターの表紙。二巻から五巻は、それぞれ別のメンバーがフィーチャーされてセンターに立っていたから。
赤染くんがまた表紙になった六巻は、思い入れが強い。
「やっぱり、赤染くんはセンターが似合う」
これまで通り、『カラリス☆ステージ!』を読むだけの生活に戻るだけ。本を読んで本の世界に没頭すればいいだけ。
六巻は、赤染くんがメンバーとケンカしてしまう話。
やりたい音楽の違い。表現したいダンスの違い。アイドルとして音楽以外の分野にも挑戦すべきか。メンバー間でなかなか意見がまとまらなかった。
「意見をぶつけ合って、仲直りして、アイドルとしてよりまとまったときは感動して泣いたな」
私は、リカコと仲直りできるのかな? 自信がないよ……。
私は表紙をそっとなでる。
内容はぜんぶ覚えている。でも、また読みたい。
読めばきっと、元気になる、はず。
「ほんとうに向こうの世界に行けなくなったか、確認しておこう」
また『カラリス☆ステージ!』の物語の中に行けたら……。赤染くんの気持ちを確認するのは怖い、でも、はっきりせずもやもやし続けるのも、怖い。
迷惑そうにされたら、きちんとお別れする。そうすれば、もう本を開いても物語の中に行かなくてすむかもしれないし。
「そしたら、好きなだけ本が読めるもん! もとの生活に戻るだけだもん!」
私はヤケになりつつ、『カラリス☆ステージ!』を開いた。


