海咲学園なんでも解決部! ~ぼくたちが、どんな悩みでも必ず解決してみせますっ!~

「――行くぞ」

 突然、綺良くんが、意を決したように立ち上がった。

 その言葉に宿った強い力に、ぼくはハッと我に返る。

「行くって……、どこに行くの?」

「決まってんだろ。向坂のゲーム機を取り返しに、生徒会室に行くんだよ」

「ええっ⁉」

 嘘でしょ? まさか、生徒会長に直談判しに行くつもり⁉

「さっきの大槻くんの話、聞いてた⁉ 生徒会長は、ものすごく頑固で厳しい人なんだよ⁉」

「知ってるよ。でも、だから何だ?」

 綺良くんは、どこ吹く風といった様子で鼻で笑った。

「俺たちはなんでも解決部だ。どんな無理難題だろうが、目の前で泣いてるやつがいれば、絶対に解決する部活だ。だから――」

 綺良くんは一度言葉を切ると、泣きじゃくる向坂くんに視線を寄こす。

「お前もあきらめるな。俺たちと一緒に、お前の宝物を取り戻しに行くんだからな」

 向坂くんは、ハッとしたように顔を上げた。

 手の甲で涙をゴシゴシぬぐうと、真っ赤になった目で綺良くんをじっと見つめ返す。

 そして、意を決したように、力強くうなずいた。