「この間なんか、スマートウォッチを身に着けてたやつがいたんだけど、院瀬海に『授業中にこっそり動画を見てる』と誤解されて取り上げられてしまったんだ」
「っ……!」
「そいつが、『そんなことしてないし、誕生日に両親がくれたものだから返してくれ』って、泣いて頼んだんだけど、院瀬海は一切聞き入れなかった。もちろん、没収された物は今だに戻ってきてないよ」
大槻くんのリアルな目撃証言に、向坂くんはひゅっと息をのんだあと、がっくりとうなだれた。
「そんな……。もう、あきらめるしかないのかな……?」
向坂くんの声に、だんだん涙がまじっていく。
とうとう「ひっく……」としゃくり上げる声が聞こえたとたん、ぼくの胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
なんだかこっちまで泣きそうになって、目頭を押さえかけたそのとき。
「っ……!」
「そいつが、『そんなことしてないし、誕生日に両親がくれたものだから返してくれ』って、泣いて頼んだんだけど、院瀬海は一切聞き入れなかった。もちろん、没収された物は今だに戻ってきてないよ」
大槻くんのリアルな目撃証言に、向坂くんはひゅっと息をのんだあと、がっくりとうなだれた。
「そんな……。もう、あきらめるしかないのかな……?」
向坂くんの声に、だんだん涙がまじっていく。
とうとう「ひっく……」としゃくり上げる声が聞こえたとたん、ぼくの胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
なんだかこっちまで泣きそうになって、目頭を押さえかけたそのとき。



