私は昔、ある一人の男にいじめられていた。 いつも泣かされて、克哉のスカートめくりよりも苦痛だった。 もう、今でも大っ嫌いな男だ。 違う…転入生は別の人だ。と思いつつ、内心はヤツ何じゃないかと焦っている。 「友衣??どうしたの??」 佳奈美が心配そうに聞いてきたが、私は 別に何でもないよ と返した。 「そう?」 「うん。」 そんな私の様子を、克哉は少し心配そうに見ていた。