先輩の卒業♡

「先輩モテるから大丈夫ですよ」
励ましたくて言った。

「好きな人に好かれなかったら、意味ないから」
力なく先輩は言った。

「確かにそうですね」

「でしょ」
先輩は立ち上がり、苦笑いしてた。

「好きな人と両思いって奇跡ですよね
私にはわからない世界ですけど」
私は思わず言った。

「ほんと、奇跡でしかない。
好きな人と目が合うだけでも嬉しくてさ。
挨拶なんかされたらもう、舞い上がっちゃって。
けど、それ以上話しかける勇気なくてさ」
先輩は視線を外しながら言った。

「わかります!ほんと目が合うって嬉しくて。
挨拶出来た日なんてもー幸せすぎて」
私は笑顔で言った。

先輩と目が合う。
透き通った瞳。
今日この時間を忘れたくない。
この声とか、柔らかな日差しとか。