敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

 副社長は頷いた。

「卒業以来避けられてた。今回は驚いたよ」

 連絡を取ってなかったのに、お祝いを送ったの?

「すみません、てっきり親しくされていたのかと……」

「いや。ただのクラスメート。高原は冷たい。見た目も、頭もいい癖に嫌な奴なんだよ」

「見た目って……」

 確かにイケメンだけど、副社長と比べると、なんというか冷たい感じのイケメンだ。

「僕に匹敵するくらい女子生徒から絶大な人気があった。冷たい癖に人気でむかつくよ」

 得意げな副社長。それもおかしくて笑ってしまった。

「ぷっ、あはは……」

「それなのに僕と違い愛想がなくてね。女子生徒は泣いていた。ひどいもんだよ。一匹狼だった」

「そうなんですか?」

「高原は高校からうちへ入学した少数の受験組。大多数は僕らのようなエスカレーター組だ」

「はい」

「あの頃からすり寄る奴もいたが、あいつは正反対。こっちが気を遣うほどだった」

「アウトローなんですよね」

「そう。成績が一緒で友達になりたかった。だが、フラれた。やっとこっちを見てくれたようだ」

「そうですか?」