雪はあの事件以降、夜はこちらへ帰る。
俺もすっかり怪我が治った。
そうなると、今までの様に我慢できるはずもない。
毎晩、狼になって子羊を念入りに可愛がっている。
「愛してる、雪……」
「あああ、だめ、だめ……」
攻め続ける。彼女が震えながら上り詰めるのを何度も見届ける。
「雪、まだだ……」
「うそ、どうして……あ……」
キスをして雪の顔をこちらに向けた。
「こっちを見て。そう、ずっと見てろ」
揺さぶられて涙目になりながら、俺の名を呼ぶ。
可愛すぎて、本当に終われないんだ。
交際してから、反省することしきりだ。
会社で話すこともなくなり、俺の欲求不満は想像以上だった。
忙しい彼女を抱きつぶすのは忍びないのだが、加減できない。
気を失うようにして寝入った彼女の左薬指にキスを落とす。
彼女の身体は俺のキスマークでいっぱいだ。
ずっとこの柔らかい茶色の髪を触りたかった。
手に入れてわかった。どれほど欲していたか、我慢していたか。
そのせいか、抱いても、抱いても足りない。



