敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

「何だと思った?一応俺は今、雪にプロポーズをしているんだが……」

「……」

「やっぱり嫌か……そうだよな、誕生日を忘れてる男なんて女から見たら最低……うわっ」

 雪は勢いよく高原に抱きついた。身体が後ろに倒れた。

「痛っ、おい、雪……」

「よかった……」

「は?なんだ、よかったって……」

「チーフは結婚する気がないのかと思っていました」

「いや、それはその、タイミングの問題だ」

「嬉しいです。透さんのお嫁さんにしてください」

「雪」

「はい?」

「お互いの親には先に紹介して、時期を見て式をあげよう」

「はい!」

 高原は雪をぎゅっと抱きしめた。

「婚約したら、今後は仕事でも他の男と食事は認可制で基本禁止」

「チーフこそ、婚約したら女子大生とお茶も禁止です」

「プっ!」

「あはは……」

「雪、これから誕生日プレゼントを買いに行こう。指輪とネックレスでもいいか?」

「本当ですか?」

「ああ。雪の好きな店でいい」

 雪にはどうしても確認しておきたいことがあった。

「……あの、ひとつだけ聞いてもいいですか?」

「なんだ」