敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

「面倒なことにならんといいが……」

「それってどういう意味ですか?」

「いや、大丈夫。そんな顔をするな」

「え?」

「ま、それも雪の発表した記事の今後による。心配しすぎるな」

 雪はすっかり忘れていた。

 高原が経済界の予言者だということをだ。

 忙しすぎて目の前のことでいっぱいになった雪は心配する暇もなかった。