敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

「これは痛いところを突かれたな。女性首相も登場したし、うちの遅れているところだ」

「ほら部長、言った通りでしょう。佐山は御社のためになりますよ」

「あはは、確かにそうかもしれない。高原君、元気でな。たまには顔を見せてくれ」

「ええ。部長も役員になられるとのこと、僕と一緒ですし、これからもどうぞよろしく」

 二人はがっしりと握手を交わした。

「チーフ、私今日はちょっと友達と待ち合わせがあって、この後失礼します」

「ああ、そうだったな。女友達だったよな?」

「そうです。ご安心ください」

「よろしい。許可する」

 心配性な彼と別れた。

 女友達と会うと言ったが、友達ではなかった。

 女性であることには間違いないが、あなたの許嫁ですとは言えなかった。