敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

「ありませんよ、でも今チーフが言わなくても、私が近いうちに真司へ報告をして断ります」

「氷室を甘く見るなよ。あいつは気づいてる。釘を刺しておかないと今後俺が疲れる」

「疲れるって、そんなひどい。私を信用していないんですか?」

「そういう問題じゃない。雪の全部が俺のものになった。余計な男は即刻排除する」

「……」

「何を真っ赤になってんだ、可愛い奴。松葉杖も外れたし、今晩が楽しみだな」

 すごい色気。どういう……。顔が近寄ってきた。だめ!彼の顔を両手で押し返す。

「あの、今は仕事中ですっ!」

 ノックの音がして、部長から応接室へ入るように連絡が来た。

 背広を着るのを手伝った。まるで……。

「……まるで、嫁だな」

 考えていることを言われてしまう。振り向いた彼が笑ってる。

「ほら、また真っ赤。俺が言わなくてもどうせすぐにばれるぞ」

 顔を両手で覆い、パンパンと叩く。目が覚めた。

「いえ、大丈夫です。余計なことを言わないでください」

「行くぞ」

 彼と応接室へ向かった。