敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です

 雪の心境は複雑そうだった。彼女の頭に手を置いた。

「そんな顔をするな。いなくなるわけじゃない。今後は周囲に公表して堂々とつきあおう」

「はい」

 雪はおずおずと高原の腕に手を回した。高原はその手を抑えながら顔を近づけキスをした。

「ん……」

「来週にはおそらく松葉杖は終わるだろう。そうなったら……」

「次はじらさないでください」

 なんなんだ。まっすぐに自分を見る彼女の目を見て、顔を抑え上を向いた。

「はー。じらしてるんじゃなくて、俺が我慢してるんだよ」

「私の方が我慢してました」

 自分からキスをしてくる雪を抱きしめた高原は、そのままベッドへ倒れた。

「……あ……」

「そうだな、こんな我慢は身体にもっとよくない……」

「はい、え?」

「このままじゃ俺が仕事にならない……もう我慢はやめた」

 彼はそのまま彼女の上に覆いかぶさった。

「そんな……あ、あああ……だめ、だめです」

 雪を探る指が深くなった。彼は愛撫をやめて顔をあげた。

「もういけそうだ。全部もらう。雪といっしょに最後まで行くぞ」

 高原は狼のような目を光らせた。

 すぐに準備をすると、高原は雪を貫いた。

「あっ、ああ……は、あ……ん」

「は、雪のお陰で……怪我も治りそうだ……」

「私……もう……ああ……」

 高原は怪我をしているとは思えない速度で雪を追いこんで行く。

 雪が今まで見せたことのない色気に、高原は夢中になった。

「雪、好きだ、ずっと好きだった……」

 最後に彼女をぎゅっと抱きしめて呟いた。