「はあ、やっぱりそんなことになりましたね。お気の毒さまです」
「まったくよ」
「チーフって前から先輩のことを自分のものみたいに考えてますよね」
「え?」
「部長がチーフの補佐を来月から私にすると言っていたんです。私嫌だって言いました」
「成美ちゃん……」
「部長とチーフがもめてましたよ。先輩のこととなると聞く耳持たないんです」
「……」
「先輩を使うには先にチーフへ許しをもらわないと却下されるとか、怒られるとか言われてます」
「それはその……空気なんですって」
「空気って何です?」
「チーフが私のことをもはや空気だって言ったの」
「空気がなかったら生きていけないんですよ、知ってます?」
「……いや、そういう意味じゃなくて……」
成美は雪の話を聞いていない。
「先輩がチームを率いるようになったら、絶対離れるんですからね」
「成美ちゃん、あなた……」
「誰にも言ってません。実は私、チーフがそれでがっくりするのがちょっと楽しみなんです」
両手を合わせてうっとりと恐ろしいセリフを吐く彼女を雪は呆気に取られて見つめていた。
「まったくよ」
「チーフって前から先輩のことを自分のものみたいに考えてますよね」
「え?」
「部長がチーフの補佐を来月から私にすると言っていたんです。私嫌だって言いました」
「成美ちゃん……」
「部長とチーフがもめてましたよ。先輩のこととなると聞く耳持たないんです」
「……」
「先輩を使うには先にチーフへ許しをもらわないと却下されるとか、怒られるとか言われてます」
「それはその……空気なんですって」
「空気って何です?」
「チーフが私のことをもはや空気だって言ったの」
「空気がなかったら生きていけないんですよ、知ってます?」
「……いや、そういう意味じゃなくて……」
成美は雪の話を聞いていない。
「先輩がチームを率いるようになったら、絶対離れるんですからね」
「成美ちゃん、あなた……」
「誰にも言ってません。実は私、チーフがそれでがっくりするのがちょっと楽しみなんです」
両手を合わせてうっとりと恐ろしいセリフを吐く彼女を雪は呆気に取られて見つめていた。



