「天才じゃないか? 中学生とは思えない」
投稿したイラストについたコメントは、今日も絶賛の嵐。私は顔がにやつくのを抑えられなかった。
半年前から、私はAIでイラストを生成することにハマっている。次第にうまくなり、AIで作ったと分からないくらいになったので、他の人の反応を見てみたくなった。
SNSの裏アカウントを作り、イラストを投稿した。AIだと見破る人は誰もおらず、評判になった。私は気を良くして、次々に投稿した。
すると、ある日、企業らしきアカウントから声がかかった。優秀なイラストレーターだけを集めたコミュニティがあるから、そこで活動してみないかというのだ。特にお金がかかるものではないということで、私は気軽な気持ちで参加を決めた。
とても快適な場所だった。
コミュニティの中では、頻繁にコンテストが開催される。受賞すると、イラストが商用利用され、クリエイターにもお金が入るのだ。たった半年で、私は常連の受賞者になった。
まだ中学生だから、お金を受け取ってしまうと問題になる。だから、バイトができる高校生になるまで、支払いを待ってもらうことになった。
家族にも、友達にも言っていない。お金を受け取れるようになったら、驚かせてやるのだ。
AIを使うことに、罪悪感を覚えたこともある。
だが、構わないのだ。評価されるのなら。
***
さあ、今日も仕事だ。
俺はSNSで、イラストを描いている中学生以下の子どもたちに声をかけている。最新のトレンドを学習したAIが、良さそうなアカウントを見つけてくるのだ。
カモになりそうなアカウントを見つけたら、とにかく褒める。その人の過去の投稿を学習した複数のAIアカウントが、その人の一番喜びそうな方法で。
それから、頃合いを見計らってコミュニティに誘い込み、素材となる絵を描かせる。
コミュニティの構成員は、適当な画像を無限に生成し続けるAIだ。絶対にカモよりうまく描かないように設定されている。
時には、そのカモ自体が、AIを使って描いているんだろうな、と思うこともある。
だが、構わないのだ。金になれば。
世間知らずのカモのためだけに作られた、居心地の良い空間。
支払いが発生する段になったら、コミュニティごと潰して雲隠れである。
さて、こいつもそろそろ高校生になるんだっけ。切り捨てて、次のカモを探さないと。
投稿したイラストについたコメントは、今日も絶賛の嵐。私は顔がにやつくのを抑えられなかった。
半年前から、私はAIでイラストを生成することにハマっている。次第にうまくなり、AIで作ったと分からないくらいになったので、他の人の反応を見てみたくなった。
SNSの裏アカウントを作り、イラストを投稿した。AIだと見破る人は誰もおらず、評判になった。私は気を良くして、次々に投稿した。
すると、ある日、企業らしきアカウントから声がかかった。優秀なイラストレーターだけを集めたコミュニティがあるから、そこで活動してみないかというのだ。特にお金がかかるものではないということで、私は気軽な気持ちで参加を決めた。
とても快適な場所だった。
コミュニティの中では、頻繁にコンテストが開催される。受賞すると、イラストが商用利用され、クリエイターにもお金が入るのだ。たった半年で、私は常連の受賞者になった。
まだ中学生だから、お金を受け取ってしまうと問題になる。だから、バイトができる高校生になるまで、支払いを待ってもらうことになった。
家族にも、友達にも言っていない。お金を受け取れるようになったら、驚かせてやるのだ。
AIを使うことに、罪悪感を覚えたこともある。
だが、構わないのだ。評価されるのなら。
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さあ、今日も仕事だ。
俺はSNSで、イラストを描いている中学生以下の子どもたちに声をかけている。最新のトレンドを学習したAIが、良さそうなアカウントを見つけてくるのだ。
カモになりそうなアカウントを見つけたら、とにかく褒める。その人の過去の投稿を学習した複数のAIアカウントが、その人の一番喜びそうな方法で。
それから、頃合いを見計らってコミュニティに誘い込み、素材となる絵を描かせる。
コミュニティの構成員は、適当な画像を無限に生成し続けるAIだ。絶対にカモよりうまく描かないように設定されている。
時には、そのカモ自体が、AIを使って描いているんだろうな、と思うこともある。
だが、構わないのだ。金になれば。
世間知らずのカモのためだけに作られた、居心地の良い空間。
支払いが発生する段になったら、コミュニティごと潰して雲隠れである。
さて、こいつもそろそろ高校生になるんだっけ。切り捨てて、次のカモを探さないと。
