透明な雫の欠片を飲み込んだ

「ままぁ、あれみる!」

6月の雨降る日曜日。

お昼ご飯を食べ終わって、食器を洗っていたところに

娘が持ってきたのは、過去のアルバムだった。

「アルバム?重いのによく持ってきたねー。いいよ、一緒に見ようか!」

「やたー!」

写真を撮るのが趣味だった私は、今までに撮った写真を印刷し、

アルバムにして、保管している。

そのうちの一つを持ってきたようだった。

「うわぁ、まま、おひめさまみたいだねえ!」

濡れた手をふきながら娘のもとに行くと、それは結婚式の写真だった。

「わー、懐かしいね。もう4年もたつのかー。」

そこには今よりも少し若い私と旦那の幸せそうな写真がたくさんあった。

「どれどれー」

歯磨きをし終えた旦那も覗き込んでくる。

「このときの春花、細いな。」

「ちょっと、余計なお世話だよ。」

「みせてみせてー!」

にやにやしながらアルバムを見る旦那の姿にむっとしたが、

優しい、愛おしい目で、純白のドレスに身をつつまれた私の写真を

見ている旦那に、心がぎゅっとする。