「幸い、リュオンは今日の夜には帰る予定です。それまでユリウス様には猫のままでいてもらいましょう。リュオンは遊んでいるわけではなく、用事があるから王都に行っているんです。邪魔をしてはいけません」
「……リュオンが帰ってくるまで待てますか、ユリウス様?」
腕の中の黒猫を見下ろす。
寝間着にくるまれた黒猫は私の手の中で石像のように固まっている。「とりあえずユリウス様を下ろしてあげてください、セラ。焦らなくても大丈夫ですから」
「はい」
屈んで黒猫を解放すると、疲れた、といわんばかりに黒猫は俯いて耳を伏せた。
「スカーフを取ってきますね」
私はお仕着せの裾を翻し、猫の姿のままでも喋れるよう魔法を込めたリュオン特製の《魔法のスカーフ》を取りに行った。
「……リュオンが帰ってくるまで待てますか、ユリウス様?」
腕の中の黒猫を見下ろす。
寝間着にくるまれた黒猫は私の手の中で石像のように固まっている。「とりあえずユリウス様を下ろしてあげてください、セラ。焦らなくても大丈夫ですから」
「はい」
屈んで黒猫を解放すると、疲れた、といわんばかりに黒猫は俯いて耳を伏せた。
「スカーフを取ってきますね」
私はお仕着せの裾を翻し、猫の姿のままでも喋れるよう魔法を込めたリュオン特製の《魔法のスカーフ》を取りに行った。

