「失礼します、ユリウス様!」
私は思い切ってユリウス様を寝間着にくるんで抱き上げ、ネクターさんがいるはずの厨房に向かって駆け出した。
ユリウス様が「みぎゃあ!?」と悲鳴をあげて暴れようとしたため、がっちり両手で掴む。
厨房からは水の音がする。
どうやらネクターさんは皿洗い中らしい。
私はユリウス様を連れて突撃しようとしたけれど、ネクターさんが常日頃から清潔を心がけている厨房に猫を入れてはダメかと思い直し、扉の前で止まった。
「ネクターさん! ユリウス様が猫になってしまいました! どうしましょう!?」
「おやまあ」
急ぐ様子もなく、のんびりとした態度でネクターさんが厨房から出てきた。
「猫になってしまいましたか。不自由だとは思いますが、スカーフをつければ会話はできますし、リュオンを急ぎ呼び戻すほどの緊急事態ではありませんよ」
リュオンは《伝言珠》という言葉を飛ばす魔法道具を持っている。
この家には彼が置いて行った《伝言珠》があるから、その気になれば遠く離れた彼との会話は可能だった。
私は思い切ってユリウス様を寝間着にくるんで抱き上げ、ネクターさんがいるはずの厨房に向かって駆け出した。
ユリウス様が「みぎゃあ!?」と悲鳴をあげて暴れようとしたため、がっちり両手で掴む。
厨房からは水の音がする。
どうやらネクターさんは皿洗い中らしい。
私はユリウス様を連れて突撃しようとしたけれど、ネクターさんが常日頃から清潔を心がけている厨房に猫を入れてはダメかと思い直し、扉の前で止まった。
「ネクターさん! ユリウス様が猫になってしまいました! どうしましょう!?」
「おやまあ」
急ぐ様子もなく、のんびりとした態度でネクターさんが厨房から出てきた。
「猫になってしまいましたか。不自由だとは思いますが、スカーフをつければ会話はできますし、リュオンを急ぎ呼び戻すほどの緊急事態ではありませんよ」
リュオンは《伝言珠》という言葉を飛ばす魔法道具を持っている。
この家には彼が置いて行った《伝言珠》があるから、その気になれば遠く離れた彼との会話は可能だった。

